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社会的アイデンティティが確立できなくて会社を辞めていっちゃう話

サラリーマンは、会社に勤めて仕事をすることで社会的アイデンティティを確立する。
会社勤めを通じて形成される社会的アイデンティティには以下のような様々な種類があって、その成分の内わけは個人によって微妙に違うと思う。

・会社の従業員としてのアイデンティティ
・肩書きや収入といった社会的ステータスに基づくアイデンティティ
・エンジニアとしての能力に基づくアイデンティティ
・社会人として世の中でやっていけてることのアイデンティティ
・家計を支える家族の長としてのアイデンティティ
・etc

どのアイデンティティが個人の中で強い位置を占めるかは、その人が置かれている人間関係で決まる。会社の仲間に強い愛着を抱いていれば従業員としてのアイデンティティが高まるし、勉強会とかで知り合ったエンジニア界隈の仲間がいればエンジニアとしてのアイデンティティが高まるし、社会人として立派に働いてる自分を評価してくれる人がいれば社会人としてのアイデンティティが高まるし、家族への思いが強ければ家庭におけるアイデンティティが高まる。

この中で会社への帰属意識が一番高いのは、たぶん会社の従業員としてのアイデンティティ(=愛社精神に基づくアイデンティティ)だと思う。愛社精神に基づくアイデンティティを高めるには、やっぱり会社の中に人間関係がネックになる。

会社の人間同士が互いを仲間として認め合い、お互いの仕事を尊重し合い、職場全体が情緒的な意識で繋がるような、そういう関係が理想的。人間関係がちゃんと築けてない会社は、従業員がもっと自分が高揚できる場所を見つけときにどんどん退職していってしまうだろう。もっと自分の仕事を評価してくれる職場があった場合、もっと自分の職能を発揮できる場所があった場合、もっと報酬の高い仕事があった場合、もっと家族関係に時間を割きたい場合、今の会社をあっさり辞めて他に移ってしまう。たぶん会社を辞めてく人の9割方は人間関係に不満があると考えていいかもしれない(まぁ物理的なしょうがない理由っていうのも中にはあるけども)。

集団の強さはその構成員のエンゲージメントで決まり、エンゲージメントを高めるには構成員同士の精神的な結びつき・連帯感が大事ってこった。