やったこと

webサービスを作るときに考えたことを垂れ流します

自尊感情には二つの種類があるのか

自尊感情には以下の二つの種類がある

・随伴性の自尊感情
・本来的な自尊感情

「随伴性の自尊感情」とは、外的な基準に基づいて得られる自尊的な意識のこと。学業で優秀な成績を収めたり、スポーツで入賞したり、仕事で良い成果を出したりすることで獲得される。

随伴性の自尊感情は、周囲からの評価によって左右されるため、オセロのように容易にひっくり返ってしまう傾向がある。自分の能力が発揮しづらい逆境に立たされたり、周囲からの評価が得られない状況になったりすると、自尊感情の低下を引き起こし不全状態に陥ってしまう。

「本来的な自尊感情」とは、内的な基準に基づいて得られる自尊的な意識のこと。家族や地縁・恋人といった、心の拠り所となる仲間と情緒的な関係を結ぶことや、自身が決めた目標に打ち込み努力することなどによって獲得される。

本来的な自尊感情は、自身の内に準拠する意識なので、周囲の環境に左右にくく容易には低下しない。また、本来感(個人が自分らしくあると思える感覚)や主観的幸福感とも強い相関関係がある。

近年、人間関係の希薄化、家族関係のひずみ、地域コミュニティの空洞化、学級崩壊、企業のブラック化などによって人々の心の拠り所となるコミュニティが崩壊しつつあり、本来的な自尊感情が育ちにくい社会になりつつある。

また、欠落した本来的な自尊感情を埋め合わせるかのように、功利的な採算主義や排他的な競争を煽る風潮が広がってきており、随伴性の自尊感情を追い求める傾向が強くなってきている。